北海道警枝幸署の堀内光重署長が飲み会の席で女性にセクハラ行為をしたとして、道警が懲戒処分にしていたことが16日、分かった。

 道警幹部によると、堀内署長は昨年11月、飲み会で同席した女性の体を触るなどしたという。調査の結果、事実関係が確認できたため、道警は15日付で減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。道警は16日付で堀内署長を同署付とし、後任に旭川方面本部交通課の小川尚博課長を充てた。堀内署長は退職の意向を示している。

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マリナーズのリー投手が左足手術=米大リーグ

 【ニューヨーク時事】米大リーグのマリナーズは8日、昨年12月に移籍してきたクリフ・リー投手(31)が左足の手術を受けたと発表した。手術は5日に行われ、骨の突起部分を除去する簡単な処置で2、3週間後に復帰できる見込み。アリゾナ州ピオリアで18日に始まるバッテリー陣のキャンプへの合流は遅れる。
 リーはフィリーズからマイナー3選手との交換トレードでマリナーズ入り。インディアンス時代の2008年にサイ・ヤング賞を受賞した。 

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中国人妻 替え玉殺人審理は核心へ “遺体なき殺人”の立証は…

 遺産を相続するため、夫と替え玉に仕立てた男性2人の計3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた中国人妻、尹麗娜(インリナ)被告(53)の大阪地裁での公判は一連の事件の核心となる“遺体なき殺人”の審理に入り、前半の山場を迎えている。中国語でまくし立てたり、突然涙を流したりと感情をむき出しにしながら無罪を訴え続ける尹被告。約2カ月前の初公判でみせた笑顔はほとんど消えうせている。

 ◆予備的主張

 「仮に殺意がなくても、傷害致死罪が成立する」

 今月19日の第17回公判。検察側は、夫の加藤善一郎さん=当時(77)=の殺害に絞った冒頭陳述で、殺人罪だけでなく傷害致死罪を予備的に訴えるという異例の主張を展開した。

 加藤さんの遺体は未発見で殺害の目撃者もいない。立証の要は、自宅アパートから加藤さんの骨格筋が発見されたことや、尹被告が加藤さんの血痕の付いたかばんを捨てたとする間接証拠のみ。それでも検察側は自信をのぞかせるが、予備的主張は「殺意」を立証する困難さも示している。

 これに対し弁護側は「加藤さんは突然いなくなった。失踪(しつそう)届を出さなかったのはビザの更新に不利になると考えたから。骨格筋については不可思議としかいいようがない」と真っ向から対決する。

 ◆感情むき出し

 鮮やかな赤や黄緑、ヒョウ柄などの派手な服装に身を包み、長い髪をなびかせて法廷に姿を現す尹被告。中国語の通訳人を通して積極的に発言している。

 すでに審理を終えた第1の替え玉、近藤晃さん=当時(69)=殺害についての被告人質問では「検察官は権力的な策略やマジックを駆使している。私は認めない」と言い放った。検察官にも「証拠を見せてください」と要求。「今は検察官の質問に答える場ですよ」と諭した裁判長に「私には自己弁護の権利はないのか」と食ってかかる一幕もあった。

 一方、突然下を向いて涙を流すことも。弁護人が理由を尋ねると、「何でこんな大きな事件になってしまったんだろうと思うと…」と声を震わせた。初公判でみせていた笑顔はいつの間にかなくなった。

 ◆遺族「極刑を」

 法廷で涙するのは尹被告だけではない。加藤さんの長女は今月2日、法廷で涙ながらに尹被告に訴えた。

 「父が今どこにいるのか、最期どうなったのか、本当のことを教えてください。先祖の墓に、骨のひとかけらでも入れたいんで

ロッテが荻野に指名あいさつ=プロ野球ドラフト

 ロッテの瀬戸山隆三球団社長らが30日、1位指名の荻野貴司外野手を愛知県豊田市トヨタ自動車野球場に訪ね、指名のあいさつをした。瀬戸山球団社長は「1位指名は西村新監督の意向が強かった。今うちに少ないタイプの選手で、即戦力として期待している」と語り、荻野は「少しでも早く1軍でプレーしてチームに貢献したい」と意欲を示した。 

恐喝:加西の2人、容疑で再逮捕へ 60万円脅し取る /兵庫

 県警暴力団対策課と福崎署などは、県内の男性から現金を脅し取った疑いが強まったとして、加西市のトラック運転手、谷田勝(57)=傷害と恐喝未遂容疑で逮捕済み=と同市の作業員、日数谷進(38)=同=の両容疑者を、30日にも恐喝容疑で再逮捕する方針を固めた。
 捜査関係者によると、2人は共謀し今年1月、50代男性に対し、日数谷容疑者らが預けたものを巡って因縁を付け、60万円を脅し取った疑い。両容疑者は8月下旬、姫路市内に住む男性の顔面を殴り下あご骨折などの重傷を負わせた上、脅迫して現金約380万円を要求したとして今月、傷害と恐喝未遂容疑で同課に逮捕された。
〔神戸版〕

10月30日朝刊

<殺人被害者遺族の会>ロス事件・白石千鶴子さんの姉が入会

 79年に米ロサンゼルス近郊で変死体で見つかった白石千鶴子さん(当時34歳)の姉で、米国に住むファッションデザイナーの美佐子さん(73)が、凶悪事件の公訴時効撤廃・停止を求めている「殺人事件被害者遺族の会(宙=そら=の会)」(宮沢良行会長、22事件の家族で構成)に入会した。殺人の時効がない米国での経験を踏まえて協力する。

【関連写真特集】三浦和義元社長:移送先ロスの留置場で自殺

 ◇殺人の時効ない米国「私は救われた」

 千鶴子さんは、昨年10月にロサンゼルス市警の留置場で自殺したとされる元社長(当時61歳)の元交際相手で、79年5月、ロス中心部から北西に約35キロ離れた荒れ地で死亡して見つかった。81年に銃撃され死亡した元社長の妻の事件とともに、「ロス疑惑」の一つとして日米当局が捜査したが立件されなかった。

 美佐子さんは76年から米国在住。年1回は帰国し、山口県にある千鶴子さんの墓参りをしてきた。その際に警視庁に足を運ぶこともあったが、日本では15年の時効が成立しており、「『捜査本部は解散した』と言われ悔しい思いをした」と言う。

 ところが、08年2月、事件から約30年たって元社長が米当局にサイパンで逮捕された後、ロス市警や検察で事件当初から捜査に当たっていたジミー佐古田氏らが、ニューヨークの自宅を訪ねてきた。「新しい証拠が見つかったから、捕まえに行く」と言ったという。

 美佐子さんは「30年も捜査を続け、見捨てられていなかったことに感激した。時効がない米国では法律によって日本人も守られていたことがわかり、気持ちの中でけじめがついた」と振り返る。

 来日中の今月28日、宙の会の宮沢会長、小林賢二代表幹事らと面談し、「日米の時効の差を知る遺族として、日本の遺族の役に立ちたい」と協力を申し出た。「時効がないことで、私は救われた。日本でも時効は廃止すべきだ」と話した。

 同会には、千葉県市川市で07年3月に殺害された英国人英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22歳)の父親も入会している。英国にも時効はない。【山本浩資】

吉本興業株式のTOBが成立

 前ソニー会長の出井伸之氏が社長を務める投資会社「クオンタム・エンターテイメント」(東京都)による吉本興業の株式公開買い付け(TOB)が成立したことが30日、分かった。TOBは9月14日から今月29日まで、1株あたりの買い付け価格1350円で実施。成立の下限としていた70%を上回り、80%を超える応募があったもようだ。クオンタムなどは同日午後にも結果を正式発表する。

 クオンタムには、フジ・メディア・ホールディングスなどの在京民放テレビ局5社、通信大手のソフトバンクやヤフー、広告代理店最大手の電通といった企業などが計240億円を出資。金融機関からの借り入れ最大約300億円と合わせて買い付け資金などに充てる。吉本の現在の筆頭株主で創業一族の関連会社、大成土地(大阪市中央区)も加わる。

 クオンタムは吉本の全株取得を目指しており、今後はTOBに応じなかった残りの株主からも強制的に買い付けを行い、吉本を完全子会社化して非上場化する計画だ。全株取得後にクオンタムが吉本を吸収合併する予定だが、合併後も「吉本興業」の社名は残る。